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インドネシア通信
 

インドネシア通信 Vol.1

高成長に黄信号が灯る

 読者の皆さん、初めまして。銀座セントラル総研でインドネシア関連のアドバイザーを務めている松井和久と申します。今は、インドネシア第2の都市スラバヤでビジネスコンサルタントの仕事をしています。今回から本メルマガに連載をさせていただきます。ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

 そういえば、最近、渋滞・賃上げ・用地不足で手詰まり状態のジャカルタから、新たな可能性を求めてスラバヤへ関心を寄せる方々が増えているように感じます。これまで、ジャカルタ周辺以外の情報(バリ島の情報は別として)が日本にあまり流れていないかもしれません。情報がないと何かと不安です。本連載でも、そうした情報をできるだけ発信していきたいと思いますので、ご意見・ご感想を是非お寄せください。

 ところで、インドネシア経済は昨年後半から若干下降気味の展開となってきました。輸出が伸びずに輸入が増えることで国際収支が悪化、外貨準備高減少の可能性から通貨ルピアが軟化して先週ついに1米ドル=1万ルピアを記録、石油燃料補助金の削減ができずに国際格付機関による格付が低下、といった状況が起こっています。今年のインドネシアの経済成長率は、当初目標の6.5%達成は難しく、6%前後、状況次第では5%台へ低下する可能性もでてきています。高成長に黄信号が灯り始めたといってよいと思います。

 実際、昨年は本当に日系企業の設立ブームでした。その勢いが今年に入ってからは若干弱くなってきた印象を持ちます。それでも、日本では相変わらずインドネシア投資セミナーが大流行のようで、関心を持つ企業は増え続けています。経営上の理由で、インドネシアへ出なければならない企業も少なくないと聞いています。今後は、薔薇色の話を振りまいてインドネシアへ誘致するというよりも、厳しい状態のなかで進出される企業をどのようにサポートしていくかがコンサルティングの重点になってくることでしょう。

松井 和久
松井 和久 インドネシア・スラバヤ在住
銀座セントラルグループ顧問
1962年福島県福島市生まれ。
一橋大学社会学部卒業、インドネシア大学大学院修士課程修了(経済学)
アジア経済研究所入所、1985年から2008年までインドネシア担当。
1995年から2010年まで3度に亘り、JICA専門家としてインドネシア・マカッサルに滞在。
2010年6月からJETRO専門家(インドネシア商工会議所アドバイザー)としてジャカルタ勤務。編著、論文、エッセイ、講演多数。
 
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